質疑応答

  • 質問:『水からの伝言』は非科学的であるとの批判があるようですが、それに対してはどのように答えますか?
  • 回答:1999年に『水からの伝言』は出版されましたが、著者の江本勝は科学者ではなく、従って『水からの伝言』も科学書として書かれたものではありませんでした。あくまで、こういうことをしたら、こういう写真が撮影された、ということを示しています。
    しかしながら、『水からの伝言』は、液体の水がさまざまな情報を記憶する可能性を示唆するものであり、そのような考え方は、一般的な科学における液体の水のイメージとは矛盾していました。すなわち液体の水においては、個々の水分子が極めて速い速度で、近傍の水分子との間で、水素結合を作ることにより結合したり、解離したりということを繰り返していると考えられていました。水素結合が作られては壊れるその速度はおよそ1ピコ秒、すなわち10のマイナス12乗秒と言われています。
    液体の水の構造が、このような状態であるとすると、何らかの情報を記憶しうる、とても安定した構造をイメージすることは難しく、従って、液体の水が情報を記憶するはずがない、そんなことは非科学的である、との批判がありました。
    しかしながら、当サイトでも解説しているように、例えばワシントン大学のジェラルド・ポラック博士は『第四の水の相』という概念を提案していますが、この『第四の水の相』は液体の水の一部として存在しながらも、その構造は準安定的であり、液晶状態にあるので、ある種の情報を記憶しうる潜在的可能性を秘めています。『第四の水の相』のような構造があるらしいということは、20世紀前半から知られていましたが、ポラック博士はさまざまな分析機器を使って、物理化学的な分析を行い、確かに『第四の水の相』が存在すること、そして、『第四の水の相』はさままざまな性質が通常の液体の水とは異なっていることを、科学的に突き止めました。
    これはすなわち、近傍の水分子との間で1ピコ秒という速さで水素結合を作っては解離している、極めて不安定な水分子の集団というイメージが、必ずしも、すべての液体の水に当てはまるものではない、ということを示しています。
    すなわち現在の最先端の水の科学に基づけば、「水には情報を記憶する可能性がある」ということが正しい主張であると言うことができます。
    このことから、『水からの伝言』に戻りますと、『水からの伝言』は、科学的な書物として提示されたわけではなかったのですが、その示唆しているところは、最先端の水の科学が示しているところでもあった、ということが言えるのではないでしょうか。