水からの伝言

波動水を用いた波動カウンセリング

江本代表は1980年代後半に「波動水を用いた波動カウンセリング」という手法を開発しました。この手法においては、MRA (Magnetic Resonance Analyzer: 日本語に直訳すれば「共鳴磁場分析器」) と呼ばれる装置(図1)を用いて、まずクライアントの身体のエネルギー的な状態を測定します。

図1 MRA(共鳴磁場分析器) 図2 波動カウンセリングのデモ風景

MRAを使うに当たっては、クライアントの身体のさまざまな項目に対してコードというものが設定されており、例えば免疫を調べるにはB222というコードをMRAに入力します。そしてクライアントにはMRAに接続された電極を握ってもらいます。MRAを扱う人間、すなわちオペレーターの操作により、MRAからは「ブイッ」「ブイッ」という音が出力されるのですが、その音として共鳴音と非共鳴音の2種類があり、オペレーターは共鳴音と非共鳴音の間の微妙な違いを聞き分けていきます(図2)。

免疫のコードを入れて、共鳴音が響けば、そのクライアントの免疫は正常であるということになりますが、もし非共鳴の音が出力された場合には、免疫において何らかの不具合があるということになります。

不具合が検出された場合、MRAの元々の使用法としては、電極を通じて、不具合を打ち消すための電気的な情報をクライアントの身体に直接、導入するということが考えられていたとのことですが、江本代表にしても、当時のスタッフにしても、医師の資格を持っていなかったので、直接、クライアントの身体に電気信号を入れて、治療するということはできません。

そこで江本代表が編み出したのは、媒体として水を使う方法です。MRAを使って、クライアントにとって必要な情報をまず水に転写します。情報が転写された水は、すなわち「波動水」と呼ばれ、クライアントはこの「波動水」を飲みます。

「波動水」を飲んでもらった後、再びMRAを用いて、免疫なら免疫という項目について再度調べ直し、結果として非共鳴音が共鳴音に変わったら、免疫に関して正常な状態に戻ったということになります。

この手法を繰り返すことにより、クライアントの身体の中のエネルギー的な不具合を一つずつ解消していくのが、「波動水を用いた波動カウンセリング」という手法なのです。

実際にこの方法を用いて、江本代表は数多くのクライアントの病気―癌や白血病などの重病も含めて―を癒すことに成功しました。その後、2万人近いクライアントに対する波動カウンセリングの経験に基づいて、1990年代に江本代表は10冊以上の本を書き、日本に波動ブームが訪れることになりました。

しかしながら、この「波動水」は、ごく普通の水と何の違いもないように見えます。すなわち、情報を入れる前と入れた後で、肉眼では変化がまったく見られません。そのため、クライアントにとって必要な情報が、実際に「波動水」に本当に含まれているのかどうかということについて、さらには「波動水を用いた波動カウンセリング」自体の有効性に対しても、疑問を持つ人が出てきました。

見えない情報を可視化する方法

そこで江本代表は、水に含まれているはずの目に見えない情報を何らかの形で「可視化」する方法はないか、と考え続けました。

あるとき雪の結晶に関する本を読んでいて、「雪の結晶には二つとして同じものはない」という文章に行き当たった時に、ふとアイデアが閃きました(図3)。それは「透明な水であっても、凍らせた時の結晶の形を調べることができれば、その形には水に含まれている情報が反映されているのではないか?」ということでした。そこで江本代表は、当時のスタッフに、水を凍らせて結晶の形を調べるようにと指示しました。

図3 雪の結晶 図4 初めて撮影された水の結晶写真

最初はなかなかうまく行きませんでしたが、試行錯誤を続けて3ヶ月後に、初めて六角形の美しい結晶の写真を撮影することに成功しました(図4)。1994年のことでした。

一度撮影に成功すると、その後は比較的容易に、結晶を撮影することができるようになりました。

現在に至るまで用いられている具体的な結晶写真の撮影方法は以下の通りです。

まず50枚のプラスティック・シャーレのそれぞれに、スポイトを用いて、一つの水試料から一滴ずつ滴下します。一滴の量は、およそ1ミリリットル程度になります。シャーレに蓋をした後、マイナス20℃からマイナス30℃の間に設定された冷凍庫の中に入れて、水を凍らせます。凍結させるための冷凍庫と、結晶を観察するための光学顕微鏡は、観察中に凍った水滴が溶けにくいように、マイナス5℃程度に設定された低温室の中に置かれています。

冷凍庫の中で4時間ほど置くことによって、シャーレの中の水滴が凍ります。観察者は、低温室の中に入り、冷凍庫から一枚ずつシャーレを取り出して、顕微鏡のステージの上に載せて、結晶を観察します。綺麗な結晶が観察されたら、顕微鏡に接続されているデジタル・カメラを使って、デジタル写真を撮影します。以前は、フィルムが装填されたアナログ・カメラを使っていましたが、数年前から、デジタル・カメラを用いています。

『水からの伝言』の出版

1994年に初めての結晶写真を撮影することに成功した後、最初は、日本や世界の各地の水道水や自然水を水試料として用い、それらの結晶写真が撮影されました。ですが、そのうちに江本代表の指示の元に、さまざまな実験が行われることになりました。

およそ5年間の間に撮影されたさまざまな結晶写真データをまとめて、1999年に写真集として出版されたのが『水からの伝言』です(図5)。

図5 『水からの伝言』

『水からの伝言』の内容

水道水の結晶写真

先に説明した結晶写真撮影法を用いて、日本や世界の水道水を調べた結果、東京(図6)やロンドン(図7)などの大都会では、ほとんどの場合、水道水から綺麗な六角形の結晶構造を観察することはできませんでした。

図6 東京の水道水の結晶写真 図7 イギリス・ロンドンの水道水
の結晶写真

しかしながら、自然環境が残っていると思われる地域の水道水からは、比較的綺麗な結晶構造が観察されました(図8)。

図8 カナダ・バンクーバーの水道水の結晶写真

自然水の結晶写真

次に湧き水や池、川などから採取されるさまざまな自然水について、結晶写真を撮影しました。以下、自然水についての数例を示します。

日本百名水にも選ばれている、八ヶ岳山麓の三分一湧水(さんぶいちゆうすい)の水は、そのまま宝石としても通用する美しさを備えた結晶を見せてくれました(図9)。今まで数多くの結晶写真を撮影してきていますが、自然水としてはこの三分一湧水の結晶写真が一番美しいと私たちは考えています。

図9 三分一湧水の結晶写真

スイスのマジョレー湖の水からは少し固い感じではあるものの、均整の取れた美しい六角形の結晶構造が観察されました(図10)。南極の氷を頂いて調べたこともあり、30万年前のものとのことでしたが、均整が取れて力強い結晶構造が観察されました(図11)。

図10 マジョレー湖の水の結晶写真 図11 南極の氷を溶かした水の結晶写真

音楽の効果

次に少し変わった「実験」として、「音楽を水に聞かせたらどうなるか」について、調べました。水を入れたガラスの容器を2つのスピーカーの間に置いて、水に曲を聞かせます(図12)。その後、いつものように水を凍結させて、結晶写真を調べました。

図12 2つのスピーカーの間に水を置いて、水に音楽を聞かせる実験 図13 音楽を聞かせる前の蒸留水の結晶写真

これ以降の「実験」においては、水としてはいつも同じもの―実際には蒸留水―を使っています。音楽を聞かせる前の蒸留水からは、とてもシンプルな形の結晶が観察されました(図13)。

水に音楽を聞かせた実験の一例として、モーツァルトの「交響曲第40番ト短調」を聞かせた水の結晶を示します(図14)。とても力強い結晶が現れました。

図14 モーツァルトの「交響曲第40番ト短調」を聞かせた水の結晶写真 図15 とあるヘヴィーメタルの曲を聞かせた水の結晶写真

その一方で、ヘヴィーメタルの曲を聞かせたところ、綺麗な結晶ができませんでした(図15)。

音楽は、空気の物理的な振動であるとも言えます。物理的な振動が水に作用した時、その影響によって、水が物理的に変化することも十分に考えられます。その結果として、凍らせた時の結晶の姿もまた変化する可能性があります。

写真の効果

ここで江本代表は、さらに一歩進んで、「水に写真を見せる」という実験を行いました。
最初にイルカの群れの写真を使い、写真の上に容器に入れた蒸留水を載せました。この状態で1日置いた後、水を凍らせて結晶を観察しました(図16)。

図16 写真見せの実験:イルカの群れの写真の上に水を置いた。 図17 イルカの群れの写真を見せた水の結晶写真

その結果、写真からは少し分かりにくいかも知れませんが、結晶の中心部分にイルカの群れのような形が現れました(図17)。
次にゾウの写真を水に見せてみました(図18)。

図18 写真見せの実験:ゾウの写真を水に見せた。 図19 ゾウの写真を見せた水の結晶写真

その結果、大変興味深いことに、結晶構造の周辺部から中心のコアの部分に向かって、ゾウの鼻のような形が現れました(図19)。
次に出雲大社の写真を水に見せました(図20)。

図20 写真見せの実験:出雲大社の写真を水に見せた。 図21 出雲大社の写真を見せた水の結晶写真

その結果、これまた大変興味深いことですが、神社の屋根と注連縄に似た形の結晶が現れました(図21)。
ハート・マークを水に見せてみました(図22)。

図22 写真見せの実験:ハート・マークを水に見せる。 図23 ハート・マークを見せた水の結晶写真

その結果、なんとハート・マークの形をした結晶が現れました(図23)。

これらの結果を見た江本代表は、「これらの写真がまさに水が情報を記憶するということを証明している」とまで言われていました。ですが、私自身の感想としては「これだけでは何とも言えない」というのが正直なところです。
「証明」というのはかなり強い言葉であり、「証明」するためには、繰り返し実験を行って再現性を確かめる必要があるでしょう。しかしながら同時に、私の感覚としては、まったくの偶然でこれらの結晶写真が撮影されたとするのも、少し考えにくいように思います。偶然以上の何かが働いているかも知れないとも思っています。

言葉の効果

江本代表はさらに一歩進んで、「水に文字を見せる」という実験を行いました。
具体的には、パソコンとプリンターを使って、「ありがとう」と「ばかやろう」というひらがな五文字を白い紙にそれぞれ印刷し、水を入れたガラス容器に貼り付けました。文字を印刷した紙は、容器の向こう側からガラス面に貼り付けて、印刷面が水に向くように―すなわち水が文字を読めるように―しました(図24)。

図24 文字見せの実験:日本語の「ありがとう」と「ばかやろう」をそれぞれ水に見せる。

一日置いた後、それぞれの水を凍結させて、その結晶の形を観察しました。その結果、「ありがとう」という文字を見せた水からは、力強いバランスの取れた六角形の結晶が観察されましたが(図25)、「ばかやろう」という文字を見せた水からは、綺麗な形の結晶は観察されませんでした(図26)。

図25 文字見せの実験:「ありがとう」という文字を見せた水の結晶写真。 図26 文字見せの実験:「ばかやろう」という文字を見せた水の結晶写真。

私たちはこれらの「文字見せ」の実験についても、数多く行ってきています。そして現在までに撮影されたあらゆる結晶写真の中で、江本代表や私たちが、もっとも美しいと考えているのが、「愛感謝」という文字を見せた水の結晶写真です(図27)。

図27 文字見せの実験:「愛感謝」という文字を見せた水の結晶写真。

中心のコアの部分では、鏡を磨いたように平らな面が作られていると同時にその回りには六角形の力強いフレームが形成され、さらにその回りを極めて繊細な、宝石の集合体のような構造が取り囲んでいます。六角形の全体的な形もとても美しくバランスが取れています。

「愛」だけでも、「感謝」だけでも、このような結晶構造は観察されず、「愛感謝」と二つの要素が同時に存在して初めて、この美しい構造が生まれています。このことから、江本代表は、「この宇宙は、愛と感謝という2つの波動の組み合わせによって創られた」とまで、言っています。

『水からの伝言』のまとめ

『水からの伝言』が伝えている内容は、以下の3つの項目にまとめることができます。

  1. 良い水は美しい結晶を作り、悪い水はまったく結晶を作らないことが示唆された。
  2. 水は、音楽やイメージや言葉や、祈りなどによって、変化する可能性がある。
  3. 水は愛感謝の波動をもっとも好むようである。

1つ目の項目に出てくる「良い水」とは「自然本来の波動に調和した水」であり、同時に「健康に良い水」と置き換えることができます。「悪い水」とは「自然と調和していない水」、そして「健康に良くない水」と考えられます。殺菌作用を持つ塩素を含む水道水は「悪い水」の一つの例であると私たちは考えています。
いずれにしても、これら3つの項目をまとめて1行で要約するとすると、「『水からの伝言』によって、『水が情報を記憶する』可能性が示唆された」ということになります。